魔法は使えないけれど

 ここ数日のマスメディアのジブリ特集に触発されて、『ハウルの動く城』のDVDを見た。ハウルの気持ちがとても切なく伝わってきた。ハウルは一般性不安障害ではなかろうか?それと、双極性障害。後、アスペルガー症候群パニック障害も。多分ACだし。

 俺も、昨日、日本断酒連盟の九州ブロック大会に参加して、午前中の体験発表を聞いただけで「お前が悪い!お前が悪い!お前が悪い〜〜〜!」って言われているような気分に落ち込んで、憂鬱になって、胃が痛くなって、憩室も痛くなりだしたので、昼食後に逃走。そして、開催地の近くにある神社に行って、お札なんかを買い捲り。

 それで、初めに行った神社が此れ。

 其処で買ったお守りが此れ。

 他にもお札を幾つかと遷宮寄進。

 此処では、俺は今年暗剣殺であることが判明。大当たりである。何をやっても駄目である。貰い事故で破滅する年なので、じっと、嵐が過ぎるのを待つしかない。憂鬱だ。

 そして、次に行った神社が此処。

 今度買ったお守りは此れ。

 此処でも、他にもお札を幾つかと遷宮寄進。

 神様なんか信じちゃいないくせに、ハウルみたいに何かと魔除けで、危険回避なんてねぇ。

 ハウルはまるで、俺の心象風景だ。べき論者でありながら、生きて往く為にはきれいごとだけでは済まされない。自由に生きて往く為にその分の仮面と鎧を準備する。

 では、俺にとってのソフィーやカルシファーは誰だ。

 やはり、居ない。

 人を信じられないから、人からも愛されない。憐れんではくれるけれど、所詮その程度だ。寧ろ、警戒されている。疎んじられている。やはり、厄介者でしかない。

 であるならば、堂々と厄介者で生きるしかない。然し、この一般性不安障害と単一恐怖症が其れを許さない。難儀な性分である。

 部屋は、着々と要塞化しつつある。当に、『ハウルの城』である。但し、魔法を使えないので、動かす事は出来ない。

 キャンピングカーでも買って、本当に『ハウルの動く城』にすっか。でもなぁ。キャンピングカー位では、所詮、動く小屋だもんなぁ。じゃぁ、やっぱ、クルーザーかぁ?クルーザーっていくらくらいすんだぁ?其れよりも何よりも、船舶免許がいるしぃ。

 まぁ、何れにせよ、お金が必要だし勉強もしないとな。今はそれが先決。でも、無理をするとまた、おかしくなるので、程々に頑張って、充分な時間を掛けるしかない。

 それにしても、サリマン女史のような賢明そうな魔法使いでも、権力者の側に就くとああなってしまうのかねぇ。そう云えば、マーリンにしたって、諸葛亮にしたって、太公望にしたって、聖徳太子にしたって、安倍晴明にしたって、皆んな何処かおかしい。やはり、彼らも、所詮同じ穴の貉と謂う事か。

 ならば、俺はやっぱり、ハウルでいよう。ACでもいい。まぁ、仮面くらいは被って、2つのものを見分けて、したかかに清く生きるしかない。

 帰りに、貯まっていたポイントを使って、憂鬱な気分を吹き飛ばしてやった。