朝起きたら、鏡に向かって「さあ、やるぞ!」と声を掛ける(『心ひとつで幸せになれる本』〜斉藤茂太:著〜ぶんか社文庫)

 そう言えば、最近益々、声を出さなくなってしまった。朝の散歩も然り。学生さん達が元気に「おはようございます」と声を掛けてくれるのに、ボソボソとしか声が出ない。況や自分からをやである。

 そうなのだ。せめて起きたら鏡に向かって声を出す。笑顔を作る。空元気でもいいではないか。同じ仮面なら笑顔の方が良いに決まっている。無理して話さないまでも、周りを不愉快にさせてどうする。受け答えが難しいのだったら、柳の様に飄々としていれば好い。でも難しいよなぁ。変にニヤニヤしていると、馬鹿にしているのかと思われたりもするし。

 まあ。でも、兎に角、朝起きたら鏡に向かって「おはよう」位は笑顔で言おう。